bt41

Bluetooth Special Interest Group(Bluetooth SIG)が、Bluetooth無線技術の最新仕様「Bluetooth 4.1」が策定されたことを発表しました。

今回の最新仕様にはLTEとの共存のサポート強化や大量データの高速転送といったユーザの利便性を向上する改良の他にBluetooth機器が多機能な役割を同時に担う事をサポートするなど開発者にイノベーションをもたらす機能も含まれます。

また、モノのインターネット(IoT)を実現するBluetooth技術のワイヤレスリンクとしての重要な役割をさらに広げるIP接続への基盤作りも今回のリリースに含まれます。

Bluetooth SIGのチーフマーケティングオフィサーであるスーク・ジャワンダ氏は、今回の仕様策定について

Bluetoothの年間製品出荷台数が今後5年で45億台を超えると予想されているように、Bluetooth Smart技術は急速に発展しています。Bluetooth SIGとして、この成長予測と市場の要望へ応えるための改良が、今回のBluetooth規格の最新仕様で提供されます。それらには、製品に多様な役割を付与できる開発を可能にした改良や、他の無線技術との干渉軽減、Bluetooth Smart製品のより高速なデータ転送、より少ない手動操作での接続維持が含まれます。今後も、モノのインターネットを実現させるという重要な役割においてBluetooth無線技術を発展させていき、この技術がOEM業者や開発者、そして消費者にとって最高のソリューションであり続けられるよう努力していきます。

とコメントしています。

操作性の向上

Bluetoothブランドは「正確に機能する」というシンプルな体験を提供することを約束しており、Bluetooth 4.1はこのブランド価値をさらに高めるとか。今回のアップデートでは主に次の3つの領域において操作性が向上しています。

共存-LTEをはじめとする最新の携帯電話技術とのシームレスに連携するよう設計。BluetoothとLTEの無線通信ではデータ転送が調整され、近い周波数帯との相互干渉が抑えられます。これら2つの技術間は自動で調整されるので、高品質のユーザ体験を提供します。

接続性の改善-再接続にかかる時間を柔軟かつ可変に設定できることで、開発者はBluetooth接続の確立と維持を制御しやすくなります。また、デバイス間の距離が近くなった時点で自動的に再接続をするので、ユーザ体験が向上します。

例えば、デバイスを持って部屋を出ると別のデバイスに接続し、再び部屋に戻ると元のデバイスに再接続でき、しかもこの接続処理にユーザー操作は必要ありません。

データ転送の高速化と効率化-Bluetooth Smart技術で大量のデータ転送が可能になります。

例えば、センサーの場合、利用者がジョギングやサイクリングや水泳をしている間にデータを収集し、帰宅時に効率的にデータ転送を行います。

開発者のイノベーションを推進

Bluetooth 4.1は、製品開発者やアプリケーション開発者が多機能な役割を持った製品開発を実現して、Bluetooth Smartの開発環境をより幅広いものにします。この新機能により、一つのデバイスをBluetooth Smart周辺機器とBluetooth Smart Readyハブ機器として同時に機能させる事が出来ます。

例えば、一つのスマートウォッチを、スマートフォンの周辺機器としてスマートフォンのメッセージを表示しながら、同時にハブとしてBluetooth Smart心拍計からデータを収集するといった事も可能になります。

Bluetooth SIGは、Bluetooth Smartエコシステムの拡大に伴い、ハブと周辺機器の両方の役割を果たすソリューションがさらに登場することを期待しています。Bluetooth 4.1は、こうした柔軟性をBluetooth Smart機器とアプリケーション開発者に提供します。

モノのインターネットの実現

規格仕様でIPv6通信を利用できる専用チャネルを構築する事で、将来のIP接続プロトコルの基盤が整備されました。

Bluetooth Smartの急速な普及と今後見込まれるIP接続の増加を背景に、モノのインターネットを実現するための基礎的なワイヤレスリンクとして、Bluetoothへの期待が高まっています。

今回のアップデートでBluetooth SmartセンサーでのIPv6利用も実現することになり、開発者やOEMは柔軟に接続性や互換性を確保できます。

4.1の登場でBluetooth採用機器同士が高度に連携、ユーザーが意識すること無く、様々な情報のやりとりが可能になるという感じでしょうか。個々の機器がIoTによりネット接続されることでクラウドサービスなどとの連携も可能になっていくのでしょう。

流れ的には生活量計などのライフログやARやGIS技術などがメインストリームになりそうですが、大量のデータ転送が可能になるという意味ではハイレゾオーディオへの対応なども期待して良いのですかね。

最初に4.1を採用した機器が出てくるのがいつで、それがどんな製品になるのか、色々な意味で楽しみです。