【レビュー】Olasonic完全読本付録のヘッドホンアンプ搭載Bluetoothユニット「OLA-BT1」を試す〜音質評価編

レシーバー

Olasonic TW-D5TV(スピーカー)

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Olasonicブランドのテレビ用アンプ内蔵小型ステレオスピーカー。ポータブルCDプレイヤーへのダイレクト接続では音量が最大でももの足りなく感じるが、トランスミッター経由でOLA-BT1に繋ぐと、アンプ2基のパワーで音量も数割増大。ダイナミックレンジもググッとあがり、見た目から想像できない音が飛びだしてくる。このスピーカーを使って結構長いが、こんなに良い音が飛びだしてきたのは今回が初めてかも。スピーカーのキャパが小さいのボリュームを上げすぎには注意。

ちなみに、TW-D5TVの電源ケーブルと同じ丸プラグタイプのUSBケーブル(PSP用の充電ケーブルなど)と、2つ以上USBポートがあるモバイルバッテリーと組み合わせれば、上の画像のように一式まとめてモバイルできちゃいます。コードがたくさんあってワイヤレスに見えないですけどね…。

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Olasonic TW-D7IP(スピーカー)

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OlasonicブランドのiPod用(旧ドックコネクタ対応)アンプユニット付きステレオスピーカー(ソニ☆モバ時代にレビューしてます)。傾向はTW-D5TVと同じで、ポータブルCDプレイヤーへのダイレクト接続では音量が最大でももの足りなく感じるが、トランスミッター経由でOLA-BT1に繋ぐと、アンプ2基のパワーで音量も数割増大。TW-5D5TVよりはキャパは大きいが限界があるので、やはりボリュームの上げすぎには注意。ちなみに、USBケーブルでMacに繋いでUSB DACとして使った場合やDockコネクタiPhoneをダイレクトに接続した場合はOLA-BT1を通すよりも明らかに高音質だけど、音全体のパワーは負けていないと感じた。

ソニー SMS-1P(モニタースピーカー)

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21世紀を迎える前にDTM用としてヒットしたソニーのアンプ内蔵モニタースピーカー。iPadからOLA-BT1に繋ぐと、アンプ2基のパワーで、音圧も音量も良い感じに増大。ブラスっぽいシンセのコード弾きなどはかなり前に出てくる感じ。音の粒も揃って聴きやすくなるが残響感が減るのは宿命か。上のOlasonicスピーカーよりは出力にも余裕があるのでかなりの音量まで上げられる。音量を極端に上げずにBGMとして使っている程度ではさほど違いは感じない。

音質評価に関するまとめ

手持ちの2万オーバーの中級クラスのヘッドホンやイヤホンとの相性は今ひとつな印象でしたが、そこまで効果では無いソニーのヘッドホンとの相性の良さが光る検証結果となりました。モジュールの対応コーデックがSBCのみなので、圧縮音源で失われた解像感や残響感までもを2基のアンプで復活させるのはさすがに難しいのではないかと思います。

今回、スピーカーはすべてアンプ内蔵のタイプで検証しましたが、基本的にどれもリーズナブルな価格帯の製品なので、ニアフィールドであまり音量を上げずに聞いているぶんにはワイヤードもワイヤレスもさほど変わらないというのが正直な感想。リラックスして聞くBGM程度であれば、数千円〜1万円台のリーズナブルなヘッドホンとスピーカーの組み合わせで十分。

先日の発売イベントで行われたデモではKEFの「LS50」とNANOCOMPOのパワーアンプ「NANO-A1」の組み合わせで、Bluetooth経由とは思えない音が出ていましたし、著名なオーディオ評論家のお二人が絶賛していたわけですので、高級なアンプとスピーカーとの組み合わせでも楽しめると思っていただいて良いと思います。

また、動画の音声に関してですが若干遅延が起こります。ライブなどの演奏シーンを伴う音楽コンテンツやドラマの台詞など、気になる人は気になるレベルではありますが、SBCオンリーの対応のためいかんともしがたいです。OLA-BT1はオーディオを高音質で楽しむのがコンセプトですのである程度の割り切りは必要だなと思いました。

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ちなみに、手持ちのBluetoothレシーバー数機種とBluetooth対応ウォークマン(M505)とを今回試用したヘッドホンを組み合わせて試してみました。OLA-BT1の方が音圧のパワーアップ効果で高音質に感じることが多い中、ウォークマンM505には負けました。対応コーデック、クリアフェーズなどの独自技術の効果もあって解像度の高さや音場の広さが強さの秘訣かと。

OLA-BT1が7千円強の雑誌の付録で基板のみの提供と考えれば比較するのも酷な話ではあります。ともあれ、今回の基板は汎用性を考慮してSBC対応オンリーですが、東和電子さんが本気を出せば、M505なんかよりも高音質なaptXやAAC対応のヘッドホンアンプ内蔵Bluetoothレシーバーを作ってくれることでしょう。その場合は7千円程度で収まらないと思いますが…。

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ともあれ、OLA-BT1のパフォーマンスは想像していた以上に高く、手持ちのオーディオしすてむなどを使って手軽に高音質なワイヤレスオーディオシステムが構築できるという意味で7千円強の出費は高くは無いと思いました。基盤むきだしなのでできればケース込みで使いたいところですが、その場合は1万円強の出費ですね。ま、それでもコスパは十分高いと思います。

コアなファン向けの雑誌の付録ではありますが、この本を手に取ったBluetoothオーディオに馴染みの無い人たちがOLA-BT1での利用を通じてワイヤレスオーディオという新しい楽しみを見つけてくれることを祈りつつ、音質評価レビューを終わりたいと思います。

最後になりますが、今回の読本を献本いただき、また、インタビューにもお答えいただき、さらに、発売イベントにまでお招きいただくださった東和電子と学研パブリッシング関係者の皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。

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【関連リンク】
Olasonic完全読本付録のヘッドホンアンプ搭載Bluetoothユニット「OLA-BT1」レビュー〜概要・関係者インタビュー編
Olasonic
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Olasonic 完全読本(学研パブリッシング・Facebook)

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