True Wireless機能を試す
True Wirelessとは、BRAVEN850(または855s)2台または850と855sの組み合わせで、2台1組のステレオシステムを構築し、左右独立した各チャンネルの音源を再生する機能のこと。
2台のスピーカー間がワイヤレス化されることで自由な設置が可能となり、より最適聴取範囲の広い自然な音場を形成できるのが大きな特徴となっています。
True Wirelessを使うためには、独自の設定が必要です。手順は以下の通り。
1.単体でスマートフォンなどとペアリングしていた場合は、スマートフォン側からその情報を削除する。スマートフォン側のBluetoothはオフ。
2.850または855s、2台の電源を入れ、側面にあるバッテリーチェックボタンを、ソナーのような効果音が聞こえるまで同時に長押し(5秒ほど)
3.30秒以内にスピーカーから効果音が聞こえたら2台のスピーカー間の設定は完了
4.スマートフォンと2台あるうちのどちらか1台と再度ペアリング
スマートフォン側から音楽を再生すれば、スピーカー2台でステレオサウンドが楽しめます。
ちなみに、設定後はどちらか一方の電源ボタンの長押しで両方の電源を切ることができます。ただし、電源を入れる場合は2台のスピーカー電源ボタンを個別にしかも5秒以内に押す必要があります。
また、True Wireless接続を楽しむ場合はちょっとしたコツが必要です。そもそも、どちらが左でどちらが右か、取説には解説がありません。左右のチャンネルが把握できる音源を用意して検証してみたところ、スマートフォンなどの音源再生機器とペアリングしているスピーカーが左チャンネルを出力することがわかりました。
再生や一時停止、ボリュームは連動するのでどちらか片側の操作でOK。これは便利です。iOSデバイスの場合は手元でもボリュームが操作できますので、スピーカーのボリュームをあらかじめ大きめに設定して、iPhone側で調整する方が便利かもしれません。
True Wireless接続時の音質ですが、素性の良いスピーカー2台の組み合わせです、悪いわけがありません。単体でもそこそこのステレオ感が味わえますが、あくまでニアフィールドに限ってのこと。2台のステレオはぶっちゃけかなり強力です。このサウンドを味わってしまうと、単体の音がどうしても物足りなく感じます。
なお、True Wireless接続時はSRS機能は働きません。実際、機能が無効でも2台を離して設置するだけでもかなりのサラウンド感が得られます。
良いことばかりではないのですが、ステレオにする処理のためなのか、動画再生時の音声出力には、単体の時よりも多めのタイムラグが発生します。なので、True Wireless接続時の動画鑑賞はオススメできません。
また、手持ちのiPad miniでは音楽再生時に画面スリープのロック状態から復帰する際、一瞬音が途切れました。ちなみに、iPhone 5sでは同様の現象は起こりませんので、機種固有の問題かもしれません。
あと、繰り返しになりますが、外部入力端子には非対応です。どちらか一方に接続すればワイヤレスでステレオ再生してくれるかと期待したのですがダメでした。
850も855sも3万オーバーですので、予算的に2台揃えるのが大変ですが、True Wireless接続時の解像度が高く広い音場は想像していた以上に魅力的。
金銭的に余裕がある人は是非2台購入して、このステレオ感を味わっていただきたいです。
850と855sの組み合わせなら、前者を宅内、後者をアウトドアで使い分けたりもできますしね。
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