ゼンハイザー「MOMENTUM BLACK」
MOMENTUM BLACKの概要
2012年発売の密閉型。プレミアムなデザインとハイパフォーマンスなサウンドを両立したとして、ポータブル機器でも最高のパフォーマンスを発揮。
シックでクールなデザインの密閉型。自分の部屋でゆっくりと音楽を楽しむのも良し、外出時に楽しむのも良し。所有者の音楽ライフを豊かなものにしてくれる逸品とか。
ケーブルは着脱式で、マイク内蔵リモコン付きのアップル製品用と標準の2種類を用意。価格はオープンで実売が3万円前後。
【関連リンク】
・ゼンハイザージャパン | MOMENTUM BLACK
デザインに対する印象と装着感
こちらは買ったばかりの知人から借りたもの。エージングは数時間程度、ほとんどしていないに等しいとのことなので、今回の試聴ではもしかしたら本来の性能は出ていないのかもしれません。ちなみに、ゼンハイザーブランドのヘッドホンを使うのは、かなり昔に買ったPX100以来です。
露出したケーブルや差し色の赤など、レトロな雰囲気含め、ソニー「MDR-CD900ST」に近い印象。イヤーカップも本革製で高級感たっぷり。大きな主張は無いですが、シンプルでシックなベースからーに赤が映える秀逸なデザイン。色味的に女性でも全然いけますね。
折りたたみなどは考慮されていないが見た目以上にコンパクトで軽く、積極的に外で使いたくなります。イヤーカップは小さめですが、自分の耳にはフィットしてくれました。板バネによる側圧は必ずしも強くないですが、馴染むまでは長時間使用で痛みを感じるかもしれません。
例の3曲を聴いてみます。
「Get Lucky」
ソニー「MDR-CD900ST」に近い見た目とは裏腹に中低音が強め。バスドラはドスっと太く、ベースは全体的に太く丸いもラインはしっかり聞き取れます。「MDR-CD900ST」よりは、全体的な解像感は落ちますが、音圧というか、音楽としての力強さはこちらの方が上ですね。リズムに合わせて自然に頭が動くのもこちら。
「Christmas Eve」
「Get Lucky」同様、中域から低音が強い印象は変わらず。歌に入ってからの2,4泊目のスネアの音が実に気持ち良いが、4拍目のタンバリンは引っ込んでしまい、左右に振られるの残響音のズレもほとんど聞こえなくなってしまう。中低音が強調される影響でリバーブが強くかかったバックコーラスがベタッとして埋もれがちなのが気になりました。
「木綿のハンカチーフ」
アコースティック楽器との相性が良いのか、上から下までバランス良く聞かせてくれます。ベースが入ってきてからの展開も力強い。ボーカルの伸びは今ひとつで全体的に残響感が抑えられてしまうがモバイル前提であれば気にならないレベルなのではないでしょうか。
その他雑感
今回、初めてゼンハイザーのいわゆるノーマルなオーバーヘッドタイプのヘッドホンを使いましたが、見た目以上にコンパクトで軽いので驚きました。仕上げも丁寧でクラフトマンシップあふれるモノづくりは日本企業のそれに近いものを感じます。ドイツですもんね。
ただ、取説はマルチ言語の併記が多くわかりにくいですね。誤記も見つけました。ノーマルヘッドホンの取説を読む人は少ないかもしれませんが、もう少しわかりやすい内容に編集するとかして欲しいところ。あまり人のことは言えないんですが、校正もしっかりやりましょう。
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