ソニー「MDR-10RBT」の有線接続を試す
有線接続用ケーブルは両端とも3.5mmのステレオミニ。絡みにくく縮れにくい素材を使っており、他の2社のケーブルよりも断然使いやすい。ケーブルは左のイヤーカップに接続する。
「Get Lucky」
ハイレゾ対応をうたうだけあって全体の解像感は高め。ベースは太く丸みのある音質もベースラインは聞き取れる。ハンドクラップの残響もそこそこ聞き取れる。音場はさほど広くないが、立ち上がりの良さなど、他には無いパワーは感じる。
「Christmas Eve」
曲全体を覆うリバーブ効果は感じるが、やはり音場はそれほど広くない印象。スネアはタイトながら重く余韻は少なめ。イントロのギターアルペジオやタンバリンはきらびやかだが主張は少ない。伊藤氏のベースは骨太な中音域の成分が多い独特の音色だが、低音が勝ってしまい丸みを感じる。アカペラパートは上から下までしっかり聞こえるが拡がりは感じない。
「木綿のハンカチーフ」
イントロからとにかくパーカッションが気持ち良い。曲全体を通じてウインドチャイムとトライアングルの鳴りが良い。ギターワークはアルペジオもバッキングもしっかりと把握できる。元々の音源がベースを強調していない(たぶんアコースティックベースだから)ので全体的に聞きやすい。
ソニー「MDR-10RBT」の有線接続時の音質に対する雑感
MDR-1シリーズ直系ならではのパワーは感じるし、ハイレゾ音源も十分再生できているように思います。ただ音の拡がりという点ではS-Master搭載のMDR-1に一歩劣る印象。全体的にもMDR-1に比べてこじんまりする感じでしょうか。ただ、個人的には低音の量感はMDR-10の方が好みです。
そして、Bluetooth接続時よりも音は確実に良いです。
SONY ワイヤレスステレオヘッドセット MDR-10RBT/B
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