【レビュー】KlipschのBluetoothスピーカー2機種「KMC3」と「KMC1」を試す~KMC1詳細編

NFCを使ったペアリング

「KMC1」はNFCに対応しているので、NFC対応のスマートフォンならワンタッチでペアリング接続が可能です。上面中央のゴム製トレイ中央部付近にNFCの読み取り部が内蔵されています。

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NFC対応スマートフォンをこの部分にかざせば、初回は自動的にペアリングして、以後はワンタッチで接続と切断が行えるようになります。下が、手持ちのXperia VLで実際にNFCペアリングした動画になります。

ただ、お借りしているKMC1のNFCはちょっとしたクセがあるようで、まれに反応しないことがありました。

ちなみに、手持ちのスマートフォンでは、Xperia VLはNFCペアリングが可能でしたが、再接続がうまくいかなかったりすることもしばしば。

ちょっと古いXpaeria acro HD(NFC簡単接続アプリオン状態)ではワンタッチペアリングはできませんでしたが、普通にペアリング後に再度チャレンジしてみたら接続ができたりなど、どちらの機種も再現性がはっきりしなかったです。

NFC機能に若干不安を覚えますが、デモ機特有の現象かもしれないので判断は難しいです。

スリープ後の気になる挙動

「KMC1」は対応機器と接続後、音楽再生がストップした状態、つまり音声のやりとりが無い状態が続くと、5分ほどで自動的にスリープ状態になります。バッテリーの消費を抑える意味では重要な機能なのですが、これがちょっとやっかいな自体を引き起こします。

iOS端末と接続した場合の例ですが、「KMC1」がスリープしてしまうと、Bluetooth接続も切れます。その状態で、上面の電源ボタンを押すと「KMC1」の電源は入るのですが、iOS端末には自動接続してくれません。iOS機器側のBluetooth設定>機器一覧から再度「Klipsch KMC 1」を選択しなおさないと再接続ができません。

この辺の挙動が怪しかったので、フロンティアファクトリーさんに問い合わせていたのですが、なかなか返事がもらえず…。後日確認が取れましたが、Klipsch側から特に回答が無かったようで、これが仕様なのではとの回答でした。今時のBluetoothスピーカーで自動接続できないのは珍しい部類ですが、仕様ならば仕方が無いですね…。

音質について

6.4cmのフルレンジスピーカー と7.6cmのバスラジエーターをそれぞれ2基ずつ、ギリギリポータブルな筐体に搭載しているだけに迫力はかなりのもの。高域から低域まで、実にバランス良く、しかも余裕で鳴ってくれます。

兄貴分の「KMC3」ほど低音は出ませんが、比較すること自体が酷。一回り小さな「BOSE SoundLink Mini Bluetooth speaker」と比較してみて感じたのは中高音域の解像感。意外や意外、低音は良い勝負なんですが、高域の解像感は「KMC1」に軍配が上がります。

iPhoneやiPadなどのiOS端末なら、AACフォーマットのファイルはAACコーデックで出力できますし、apt-X対応スマホなどとペアリングすればさらに高音質で音声再生が可能になりますが、SBCでも十分高解像度な音が楽しめます。変な味付けが無いので、どんなジャンルの音楽でもそつなく再生してくれます。

スマートフォンの充電機能について

「KMC1」の背面にはUSBポートが儲けられており、スマートフォンなどの再生機器の充電が可能です。5V/2.1Aの出力が可能なので、iPadなどのタブレットの充電も余裕です。

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NFC対応スマートフォンとACアダプターで接続した「KMC1」の組み合わせなら、帰宅後に充電ケーブルを接続して充電しながら、ワンタッチで音楽再生までキレイな流れで運用できそうですね。

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ちなみに、底面のビス留めの蓋を外すと内蔵バッテリーが確認できました。容量まではわかりませんが、結構なサイズなので大容量なのは間違いなさそうです。

個人的な雑感と謝辞

再接続に関する仕様が気になるものの、オーディオとしての性能は素晴らしいものがあります。

トータルな音質は「KMC3」に劣りますが、サイズ違いを考えれば当然ですし、むしろこのサイズでこれだけの高音質を実現していることを褒めるべきかもしれません。

BOSE SoundLink Mini Bluetooth speakerなどと比べると、ポータビリティーは少々劣りますが、インドアでジャンルを問わずどんな音楽でも余裕で慣らせる総合力が「KMC1」の持ち味でしょう。

画像ではわかりにくいかもしれませんが、剛性のある筐体と個性的なデザインは、様々なインテリアともマッチすると思います。

直販で3万オーバーの高額商品ですが、サウンドにこだわる人なら選択肢として候補に挙げて欲しいと思います。

最後になりますが、発売前に「KMC1」「KMC3」両機を貸し出ししてくださったフロンティアファクトリー関係者の皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。

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