BOSE「SoundLink Mini Bluetooth speaker」レビューも今回で3回目。あくまで個人的ということになりますが音質についてのインプレをお届けしたいと思います。
これまでのレビューを読んでいない方は、
・BOSE「SoundLink Mini Bluetooth speaker」を試す（1）～本体デザイン編
・BOSE「SoundLink Mini Bluetooth speaker」を試す（2）～仕様確認＆操作編
を先にご覧ください。
しびれるほどの低音再生能力が最大の魅力
このスピーカーの場合、音質うんぬんの前に、サイズからは想像がつかない低音の再生能力のすさまじさを語りたくなります。初めて音を出した時の驚きたるや…。その驚きを他の人にも味わってもらいたくなってしまう不思議。たぶん、10人中9人ぐらいは目を丸くして驚いてくれると思います。それぐらいに、インパクトのある重低音が、この小さな四角い箱から飛び出してくるのですから…。
いくらテキストですごいすごいと言っても、読んでいる人には伝わらないと思いますので、今回は映像で確認していただきましょう。音源はKORGのiPadアプリ「iKaossilator」を使います。ちなみに、iKaossilatorは画面を指でなぞったり、叩いたり、擦ったりするだけで自由自在にシンセサイザーの演奏が可能な楽器アプリです。
なぜ、このアプリを使うかというと、Bluetooth通信の追従性というか、反応も見ていただきたかったからです。指先の動きに対して、遅延（レイテンシー）無くスピーカーから音が出ている様などもあわせてご確認ただければと思います。卓上用の三脚付けただけのデジカメで撮影しているので若干映像がぶれてますがお許しを。
どうすか、低音すごくないですか。シンセベースのブリブリっとした感じが伝わりますでしょうか。言っても、動画自体デジカメの貧弱なマイクで録音しているし、この動画をご覧いただいている皆さんの音声再生環境によって、迫力が伝わらない可能性があるのですが…。可能であればヘッドホンなどでもご確認いただけますと幸いです。
低音のインパクトが強すぎて、他の音域が埋もれてしまいがちかと思いきや、意外にバランス良くなっている印象。こちらの動画ではループを色々変えてますが、結構キラキラした音もちゃんと出ます。
全体的なイメージは、「ドンシャリ」ではなく、「モコシャキ」みたいな…（なんだそれ）。最初は低音がうるさく感じられましたが、慣れると何とも思わなくなるから不思議。これまた耳エージングの妙か…。
設置場所のヒント
また、「SoundLink Mini Bluetooth speaker」を置く場所によって、強調される音域も変わるので色々試してみると面白いです。ちなみに、BOSE「SoundLink Mini Bluetooth speaker」のオーナーズ・ガイドにはスピーカーの設置場所についてこんなヒントが記載されています。
室内で使用する場合、スピーカーを部屋のどこに置くかによって音質が変わります。スピーカーを屋外で使用する場合、スピーカーからの距離によって音質が変わります。スピーカーを設置する際は、以下のガイドラインを参考にしてください。
• 音楽を最適な音質で楽しむには、スピーカーの前面(Boseロゴのある側)をリスナー側に向けてください。
• 低音域の力強さを増すには、スピーカーを壁から10 cmくらいの場所に配置してください。ただし壁にぴったり付けて置くのはおやめください。壁から離れた場所に設置すると、低音域の効果が弱くなります。スピーカーを寝かせて使用しないでください。音声は本体の前後から再生されます。
• 前面しか開口部がない狭い空間内に、スピーカーを設置しないでください。音質が低下する恐れがあります。
• スピーカーを濡れた面や汚れた面に置かないでください。
• スピーカーは必ずゴムベース面を下にして設置してください。他の面を下にして設置すると、スピーカーが破損したり、音質が低下する恐れがあります。
壁をしょわせる場合は壁から10cm程度話すことで2組背中合わせのパッシブラジエターの効果が最も活きるということなんでしょね。ちなみに、同機を手のひらに載せたままでも低音の量感が必要十分で驚かされました。
あと、置く場所によって変化はありますが、基本的に音場は狭いようです。目の前50cm程度でもさほどステレオ感は無い感じ。壁をしょわせないのであれば、どこにおいてもだいたい同じという印象。メディアレビューで村田さんが書かれていた通りです。また、目の前の方が高域の解像感は高いです。
ボリュームについて
低音同様に信じられないぐらい出ます。自分の部屋で鳴らしていても中ぐらいの音量でリビングで余裕で聞こえます。別な部屋で聞いててわかるのがやなり低音のすごさ。また、手持ちの音源では最大にしても破綻がほとんどありませんでした。
他のスピーカーでは低音の量感は比べるべくも無く、ボリュームマックスでは、キンキンしてうるさく、音割れも当然のように起こってしまいました。
手持ちのものだけの比較になってしまいますが、メディアのレビューでも言われているとおり、このサイズのスピーカーの中ではダントツの高音質を誇っていると言えるのでは無いでしょうか。
（次のページに続きます）
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