【レビュー】DENONのスポーツ向け防滴抗菌Bluetoothヘッドホン「AH-W150」を試す(3)~SBCでもかなりの高音質

※本レビューはソニ☆モバからの転載です

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当初はスポーツメインでと思っていたDENON「AH-W150」ですが、運用次第で普段使いもいけちゃうので使わない日がほとんど無いほどです。ということで、レビュー第3弾は音質やBluetoothの通信品質などについて思うところをまとめてみました。なお、AH-W150の対応コーデックはA2DPの標準コーデックのSub Band CODEC(SBC)オンリーです。AACにもapt-Xにも対応していませんので、その点はご注意ください。

■基本的な音質について

AH-W150に関わらず、この手のカナルタイプはイヤーピースによって音が変わります。自分の場合、装着感がベストなのはMサイズですが、移動時の普段使いなど、遮音性を重視したい場合はあえてLサイズを装着します。ジョギングやマシントレーニングの時もLサイズにして密着度を高め、はずれにくくしています。以上のことから、自分の場合のAH-W150の音質評価はMサイズとLサイズのイヤーピース装着時という前提になりますことご了承ください。

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ちなみに、SSとSは小さすぎて自分の耳には全くあわなかったです。一応試してはみましたが、イヤーピースが小さければ小さいほど低音の量感が減り迫力が無くなります。また、耳にフィットしなくなるので遮音性能が減り、同時に音漏れも増えてしまいます。

Mサイズは高音から低音まで、最もバランス良く聞こえます。最も自然な装着感で、イヤーピースの密着度が高く、低音の量感は十分すぎるほど。音の立ち上がりもスムース。SBCということで解像感は今ひとつですが、挿すような高音が出ない分、人によっては聞きやすいと感じるかもしれません。というか、SBCってこんなに音良かったっけ?というのが素直な第一印象。A2DPのようなコーデックも進化しているからなんでしょうか…。

LサイズはMサイズと比べて低音の存在感がぐぐっと増え、リズムがより強調されます。個人的には音楽をペースメーカーにしたいランニングやジョギングなどに有益なのではないかと思います。ドラムスやベースの音が強調され、リズムがとりやすくなる効果が期待できます。高音が引っ込み気味になりますが、音源によってはその方が耳に負担がかからなくてよい場合もあったり。環境音が聞こえやすいというメリットもあるでしょう。

音漏れに関しては、MよりはLといったように、イヤーピースが大きくなればなるほど少なくなります。最終的にはどのサイズでも音量を上げすぎれば音漏れはします。また、遮音性能は音漏れと逆で、MよりはLといったようにイヤーピースが大きくなればなるほど増します。

環境音に関しては、音漏れの度合いと比例しますね。耳との密着度が低くなれば(自分の場合はイヤーピースが小さくなるほど)環境音が聞こえやすくなります。ちなみに、Lサイズでも環境音はちゃんと聞こえます。

ジョギングやランニングに使用する場合は、ある程度は環境音が聞こえないと危険な場合もあるので、意図的にそうしたチューニングがなされているのでしょう。ちなみに、スポーツジムなどで使う場合は、マシンの使用音など、環境音も相当激しいですし、今時はテレビとマシンが合体していて皆イヤホンしながらトレーニングしているので、さほど音漏れは気にしなくても良くなってますよね。

普段使いのために遮音性を高めたい、音漏れを減らしたいという場合は互換性のある他社製イヤーピース(コンプライ・ソニー等)などに交換する方法もあります。イヤーピース交換だけで音質が変わるのでオーディオ的にも面白いんですよね。後日その辺についてもレポートしてみたいと思います。

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それと、動画再生時の音声遅延についてですが、iPhone 4SのDixim Playerとnasneの組み合わせでライブチューナー再生してみても遅延はほとんど感じませんでした。音楽番組における遅延も十分許容範囲。てか、ほとんど無いです。SBCでこの追従スピードなら全く文句なし。

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