越後屋工房の超高音質小型Bluetoothスピーカーシステムを試す

■音質について

この手のスピーカーの弱点である中低域がしっかり鳴ってます。STB2819もサイズの割に低音が鳴る方ですが、それはもう段違い。優しさというかぬくもりや湿り気(ウェット感?)のようなものを感じます。一言で言うと聞きやすいのです。5cmフルレンジユニットの性能とエンクロージャーの構造により生み出される、高音から低音までバランスの良い音響特性によるものなのではないかと思うのですが…。あー、知識もボキャブラリーもないのでうまく言えない。

スピーカーだけにボリュームが大きければ大きいほど良い音しますね。ボリュームMAXで楽しみたいです。ちなみに、相当の音量にして試しましたが、Bluetooth経由もLINE経由も、ほとんど音割れしませんでした。ユニットの性能がすごいいんでしょうねきっと。てことで小音量だと性能が発揮できませんですね、このスピーカーは。

でもって、昨日から色々なジャンルのソースを再生してますが、ジャンルを問わないオールラウンダーですね、これ。クラシックは聴かないのでわかりませんが、ポップス、ロック、ソウル、ジャズ何でも来い。Bluetooth経由で音源が128のAACでも全然OK。圧縮音源でも良い感じで鳴ってます。

面白かったのがスピーカーの置き場所による音質の変化。デスクトップなどではバッフル効果が手伝ってちょっと箱鳴りっぽくなるんですが、スピーカー全体を浮かし気味にしてユニットの角度を自分の耳と平行にした時の音の方がナチュラルな感じです。聞いてて気持ちの良い音場を手軽に作り出せるのがこういうポータブル製品の面白いところかも。

さらに注目すべきはちょっとした行楽のお供にも使えるポータビリティー。このサイズでもちゃんと乾電池で駆動します。STB2819ほどではないですが、アウトドアに持ち出して楽しめるサイズには十分収まっていると思います。

余談ですが、iPhoneの内蔵Bluetooth経由での音楽再生っで音悪くないですか。このスピーカーに限った話しじゃないのですが…。ちなみに、ジャズのブラシワークやシンバルを聞くと一発です。おそらくはiPadも似たり寄ったりなんじゃないか?てことで、iPhoneに入れた音楽を良い音で楽しみたいならあえてBluetoothドングルを使うのもありだと思う今日この頃。

■最後に

まあ、価格が29,800円ですからねー。Bluetoothスピーカーのカテゴリーでは異例とも言える高価格。良い音が出てくれないと困ります。ちなみに長谷弘オーディオ製の5cmフルレンジユニットが使われたUMU-131XSというスモールスピーカーが1セット45,150円だそうです。そう考えると安いのかな?オーディオマニアじゃないから自分はよくわからんのですけど…。

てことで、なかなか手が出せる価格ではありませんが、越後屋工房さんのチャレンジングスピリットは存分に伝わってきました。音楽を再生し続けるほどに、じわじわとその良さがしみてくるスピーカーです。音にこだわるオーディオファンな皆様におかれましては、金銭的な余裕があればという前提で、検討の余地ありなシステムではないかと思いますです、はい。

最後になりますが、サンプルを貸し出してくださった越後屋工房さん並びに取り次いでくれたリテールコム関係者にこの場を借りて御礼申し上げます。そうそう、越後屋工房さんのオンラインショップ、このスピーカー以外にも色々とこだわりのモバイル系グッズがチラホラ。要チェックかもです>セレクション越後屋

にしても、5千円ちょっとのスピーカーがアイデア一つ(&お金)でこんなすごいシステムに化けるとは…。逆に言えば、STB2819の基本的なポテンシャルの高さを証明してくれたってことなんでしょうかね。ちなみに、そのSTB2819は単体で2010年6月現在なんと5,500円程度で購入できます。また安くなったのかい。もっと売れても良いと思うんだけどなあ…。

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