2台のBluetooth機器に同時に音声送信可能なBluetoothトランスミッターハンファ「HS-BMT001」を試す

HS-BMT001の用途

取説には「テレビの音声をBluetooth化する場合」を解説しているだけで、製品発表時のプレスリリース含め、ハンファサイドでは具体的な用途については言及していないのですが、主に以下のような用途が想定できそうです。

• BluetoothヘッドホンやBluetoothスピーカーと組み合わせて、テレビ（映像コンテンツ）の音声を聴きやすくする。

具体的には、

1. テレビの音声が聴こえにくいときや、テレビから離れている場所でテレビの音声を楽しみたいときに使う。

2. 夜間など、大きな音が出せない時間帯に、映像コンテンツの音声やオーディオを2人同時にヘッドホンで楽しむ。

3. 任意の音声コンテンツを、2台のBluetoothオーディオ機器で異なる場所で同時に楽しむ。（HS-BMT001との距離が障害物無しで10m程度）

などと言った用途でしょうか。

同時ペアリングは2台まででもペアリング情報の記憶は2台以上？

HS-BMT001の同時ペアリングは2台までですがペアリング情報はその限りでは無いようです。

色々と検証してみたのですが、すでに2台をペアリング済みの場合でも、「Pairing」ボタンの1秒押しで別の機器とペアリング可能なことがわかりました。

記述は無いのですが、マルチペアリングに対応しているようです。自分は5台まで検証しました。情報を記憶できる正確な台数はわかりませんが、これだけ記憶できれば通常の利用では問題無いと思います。

ペアリング済みの機器との接続は、直近にペアリングした2台が優先的に接続されると思ったのですが、そうでもないようです。

電源オンオフの順番や、機器によっても挙動が異なるため、うまくまとめられないのですが、ウォークマンM505のような、ペアリング済みの機器を任意に選択して再接続コマンドが送れる機器だと再接続しやすかったりします。

複数台とペアリングして使い分けたいような方は、電源を入れる順番を変えてみたりして、機器ごとの相性やクセをしっかり把握しておくことをオススメします。

ちなみに、全てのペアリング情報のリセットは「Pairing」ボタンの5秒長押しで可能です。調子が悪いなあと感じたらオールリセットしてペアリングし直しましょう。

対応コーデックと音質について

高音質、低遅延のaptX対応が売りですが、複数機器とのペアリング状態によってはSBCよりも遅延する場合がありました。どのような状況で起こる現象なのか、検証しきれていないのですが、2台目に接続した機器の音声出力が微妙に遅れる傾向があるようです。

高音質・低遅延が売りのaptXに対応していても遅延が起こってしまうという矛盾を抱えてしまっているのですが、接続手順によってはしっかりとその恩恵が得られるので、繰り返しになってしまうのですが、複数台とペアリングして使い分けたいような方は、電源を入れる順番を変えてみたりして、機器ごとの相性やクセをしっかり把握しておくことをオススメします。

音質についてですが、テレビやラジオの音声で長時間検証してみましたが、元がアナログであっても、テレビやラジオの音声程度であれば、劣化して聞きにくくなるようなことはありませんでした。