【レビュー】2台で手軽にワイヤレスステレオシステムが組めるTDK「TREK Micro A12」を試す〜2台でステレオ機能評価編

2台でステレオ機能の音質評価

2chオーディオの場合

2台によって得られる音場の広がりは単体のスピーカーでは絶対に味わえません。1+1が2ではないことを実感。「やっぱステレオって良いな〜」と感じます。2台を両手で持って耳に近づけるとよくわかりますが、開放型のヘッドホンのような空気感が味わえます。

2台が繋がる範囲（10m）であれば、どこに置いても良いという自由度も特筆に値します。しかも、本体が小型軽量なので、置き場所を選ばないのも良いです。

自室で試しましたが、自分を中心に左右端の、自分の耳と同じぐらいの高さに、垂直にA12を置いて試してみましたが、没入感が半端ないですね。

楽器が極端に左右にパンされているようなライブ音源だと効果てきめん。単体のモノラルはもちろん、一般的な一体型ステレオスピーカーでも得られない臨場感です。

音像がクリアになった分、低音も増えてくれると良いのですが、さすがにそれは難しく…。

ちなみに、2台の位置を極端に離す場合、リモート操作が難しくなるので、設置時にスピーカーの音量を大きめにしておいて、スマートフォンなどの再生機側でボリュームコントロールするのがオススメです。

動画音声の場合

また、音楽は気にならなのですが、動画の音声は遅延が出ます。YouTubeやDiXiMなどの動画アプリで検証しましたが、1秒も無いと思うのですが、しゃべりの遅れは気になるレベル。マスター側でステレオアウトの処理が入るからでしょうか。TWSは音楽向きと割り切った方が良いかもしれません。

バッテリーに保ちについて

TWS機能でのバッテリーの保ちは今ひとつな印象。2台満充電でこのレビュー原稿を書きながら4時間を待たずしてスレーブ側がバッテリー切れしてしまいました。ちなみに、取説では単体で連続6時間再生可能とありますが、TWS機能では特に記載がありません。貸し出し用のデモ機だからなのかもしれませんし、TWS機能特有のバッテリー消費があるのかもしれません。後ほどイメーションさんに確認したいと思います。参考までに、TWS機能は内蔵バッテリーを充電しながら使用できます。

再生デバイスとの相性について

手持ちのXperia Z UltraでのTWS機能検証時に、音がぶつ切れになったり、急に音が出なくなるなど、不安定になってBluetooth接続が解除されてしまうことがたびたびありました。場合によっては一定の時間が経過後、再接続してくれる事もありましたが、切れたまま繋がらないこともしばしば。確証にはいたっていませんが、スタミナモードなどの省電力機能との兼ね合い等が原因かもしれません。

ちなみに、iPhoneの場合はそのような事は起こっていません。デバイスによって微妙に相性が異なるようなので、購入時はそうしたことも念頭に置いておいた方が良いかもしれません。

TWS機能に対する総評

その名が示しているように、ワイヤレスのステレオシステムが手軽に楽しめるのがTWS機能の良さ。TREK Micro A12が2台揃って初めて使える機能ですが、Bluetoothスピーカーならではのパフォーマンスを十二分に味わえる機能でもあります。個人的にはこの機能のためだけにでも2台揃えたいと思いました。

2台揃えば総合6ワットのステレオシステムになるので、屋外で使用してもそこそこのインパクトがあるのではないでしょうか。ハイキングやサイクリングなど、移動時は一人一台、食事や休憩時に組み合わせてステレオで楽しむなんて使い方もできそうですね。

TREK Micro A12は2台で約16,000円ですが、一般的な一体型Bluetoothステレオスピーカーの相場としては平均的な価格に落ち着くかもしれません。さらに、2台でも十分小型軽量でポータビリティーに優れいてるので様々なシーンで活躍してくれることでしょう。

ということで、TREK Micro A12は2組セットで買うのが吉です。

今回紹介できなかったレシーバー機能については次回にでも。

[amazonjs asin=”B00JJQLGW2″ locale=”JP” title=”TDK LoR Bluetoothワイヤレススピーカーアウトドアに強い防塵・防滴(IP64相当) NFC対応 TREK Microシリーズレッド A12RD”]