【レビュー】ギターアンプにもなるBluetoothスピーカー「IK Multimedia iLoud」を試す~概要・外観編

スピーカー

iLoud

Klipsch GiGに引き続き、フロンティアファクトリーさんのご厚意で、IK MultimediaのiRig機能搭載Bluetoothスピーカー「IK Multimedia iLoud」を試用させていただく機会をいただきましたのでこれから数回に分けてレビューをお届けしたいと思います。

自分は初代iPadオーナー時代にアナログ版のiRigを購入し、iPhone版とiPad版のAmpliTubeのライセンスも所有しています。また昨年の夏から再びギターに目覚め、BOSE SoundLink Mini Bluetooth speakerをギターやベースアンプとして使えるかみたいなエントリーをしているぐらいですので、発表当初から興味心々だったんですよね。

ということで、フロンティアファクトリーさんにはただただ感謝でございます。ちなみに、「iLoud」は日本国内ではフォーカルポイントも取り扱っていますが、量販、楽器店、オンライン通販等、フロンティアファクトリーと販売ルートが異なるだけだそうです。

IK Multimedia | iLoud – Portable personal studio monitor

まずは開発元のIK Multimediaで「iLoud」をどのような製品と解説しているかを確認してみましょう。強調されているのは、「ミュージシャンのための初のポータブル・スピーカー」であるということ。

同社の言葉を借りれば、16年間にわたり同社が培ってきたプロフェッショナル・オーディオ製品に関する知識を駆使し、どこでもハイクオリティな作曲と正確なミキシングを可能にしてくれる、スタジオ・モニターのようなサウンドを提供するポータブル・スピーカーが「iLoud」なのだそうです。

ちなみに、国内取り扱い発表時のフォーカルポイントのプレスリリースでは以下のように「iLoud」の特徴を解説していました。

・40W RMS(実効値)と平均的なモバイル・スピーカーの数倍のパワーを持ち、バイ・アンプ仕様の高品位なクラスDデジタルアンプ、内蔵DSPによりタイム・アライメントされた2ウェイ・ネオジミウム・スピーカー、共振を抑えたバスレフ・キャビネットの組み合わせにより、サイズからは想像できないほど良好な低域のレスポンスと、正確な音像を実現。

・内蔵リチウムイオン充電池のパワー・マネージメント・システム採用により最大10時間の長時間連続再生が可能。

・接続はBluetoothによるワイヤレス接続と、有線接続(ステレオミニ)に対応するほか、iRig回路とギター/ベース、ダイナミック・マイク対応入力端子を装備。楽器から入力された信号はiPhone、iPad、iPod touchなどに送られ「AmpliTube」などのアプリで処理された音をiLoudのスピーカーで再生可能。

iloud_info

その他の主な特徴
・50Hzから20 kHzまで、伸びのある周波数特性
・効果的なバスレフ・ポート
・低域から高域までよく伸びた、正確なサウンド
・充電池駆動時間は、最大音量使用時で3時間、通常使用時は10時間
・オート・スタンバイ機能付き
・サイズは約160×250×60mmで重さは約900g

iloud_guitar

要は上の画像のように、iOSデバイスと「iLoud」だけでギター/ベースの演奏、録音やボーカル・パフォーマンスが楽しめ、Bluetooth対応のスマートフォンやタブレット、音楽プレイヤーの音楽もワイヤレスで楽しめるとそういうわけです。

一般的なBluetoothスピーカーと大きく異なるのは、ギターやマイクを直接繋いで使う音楽製作のためのポータブルスピーカーとしての機能をメインに打ち出しており、ワイヤレススピーカーとしての機能が抑えめになっているところでしょう。

あくまで「ミュージシャンのためのポータブル・スピーカー」であり、iOSデバイスとのプラグ・アンド・プレイと場所を選ばない音楽製作環境の提供が可能なポータビリティーが同機の大きな特徴だと思います。

発表時の価格はオープンで、直販価格が税込39,880円。Bluetoothスピーカー単体として考えると少々お高いと感じますが、ギターやマイクのアンプになることや総合出力の高さといった付加価値をどう判断するかによって評価が変わってくると思います。

(次のページに続きます)

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