【レビュー】ポケットサイズで防塵防水NFC対応のBluetoothスピーカーTDK「TREK A26」を試す~基本操作・音質評価編

スピーカー

外部入力(AUX)端子の活用

端子は一般的な3.5mmのステレオミニケーブルに対応しています。外部機器を接続したら上面のAUXボタンを押します。ボリュームはBluetooth機機同様、本体のボリュームボタンまたは再生機機側から調整します。

ちなみに、A33とは異なり、Bluetooth機器を接続した状態でAUXボタンを押し外部入力機器に切り替えても、ペアリングしていた機器とのBluetooth接続は解除されませんでした。

AUXからBluetoothに再び切り替えた場合、再生機機側はポーズ状態なので、音を出力する場合は再生機器側で操作する必要があります。

ちょっと挙動が怪しいのはその後。iOS7搭載iPhone 5s/iPad miniとAndroid 4.xスマホで試しましたが、Bluetooth→AUX→Bluetooth→AUX、まで切り替えるとBluetooth接続した再生機側の音楽プレイヤーが勝手に再生を開始します。その後も全く同じループで同じ動作をします。

そうちょくちょく入力を切り替えることも無いと思うので普段は意識する必要は無いと思いますが、検証してみた結果ということで念のためお伝えしておきます。

音質について

繰り返しになりますが、TREK A26は薄型軽量ボディーに38mmフルレンジドライバーと50mmパッシブラジエーターがそれぞれ2基ずつ搭載されています。これにより、「中高域から低域まで広がりのある高音質サウンドを実現」したとしています。

実際、それなりに時間をかけて聞き込んできましたが、中高域は適度な解像感もあり、サイズの割には良く鳴っています。

63mmのパッシブラジエーター2基に加え64mmのサブウーファーが1基搭載されているA33と比較して、低音のパワーは数段落ちるものの、それでもかなり頑張っています。

LRのスピーカーが近く、ステレオ感を実感しにくいですが、適度なサラウンド感があり、拡がりは感じさせてくれます。

解像感が最も感じられるのは数十センチの近距離(ニアフィールド)ですが、壁を背負わせるだけで低音の量感がアップしますし、スタンドでスピーカーの向きを変えることで音の変化も生まれます。

ちなみに、TREK A26の最大音量は2Wx2の4W。最大15WのA33には到底かないませんが、普通の人ならこのサイズのスピーカーからこんな大きな音が出るとは思えないのではないでしょうか。

素晴らしいと思ったのは最大音量時でも音割れしないこと。Purfumeの最新アルバム「LEVEL3」を再生しても破綻は無く、それでいてスピーカー自体の振動もほとんどなく、デスクトップなどへの強震もありません

TREK A26が対応するコーデックはSBCだけですが、動画再生時の音声遅延もほとんど気になりません。iPad miniでYoutube、DiXiM Player、WOWOWメンバーズオンデマンド、ガラポンTVアプリなどで試しましたが、大半でほとんど問題なし。

普段はロックやポップスばかり聴いているのですが、WOWOWでヨーヨーマのコンサート動画を再生してみたら、繊細な弦楽器の音を美しく再生してくれて驚きました。

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あと、低音が抑えめな分、中域が聞き取りやすくなるため、人のしゃべりが自然に耳に入ってきます。そういう意味ではラジオコンテンツとの相性もばっちりです。

この手のスピーカーのレビューで同じ事を言ってしまうのですが、どこにでも持ち運べる利点を活かして、場所に縛られずに積極的に普段は置かない(置けない)ような場所で実際の音を聞いてみると、新しい発見があったりして面白いと思います。

TREK A26は薄型なので、画像のように、タブレットやスマートフォンなどの前に平置きすると動画視聴などに大変便利です。

防塵・防滴性能について

A33はIP64相当の防塵・防滴性能を有しています。IPは電気機器内への異物の侵入に対する保護の等級を示すもので、数字の6は人体および固形物に対する保護等級を表し、粉塵が内部に侵入しない最大級の数字で、そのあとの4は水の浸入に対する保護等級全8段階の4番目、いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けないということを表しています。

取説にはプールや海水浴場では使用しないでくださいと書いてあります。また、水回りで使用した場合は使用後に乾いた布で水気を拭き取るようにもすすめています。風呂場などについて記載がありませんが、置き場所によっては水は問題なくても蒸気が充満することもあるので、注意は必要かもしれません。

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側面の保護カバーはかなりしっかりした作りで、3つの端子をふさぐパーツも確認できます。ただ、保護カバーを剥がすためのタブ的な部分を引っかけるとそこそこ簡単に外れてしまうので水回りで使う時は引っかけないように注意して使うようにしたいものです。

自宅の浴室で試す

完全な防水ではありませんので、TW233のような大胆な使い方はできませんが、直接シャワーの湯水がかかるような場所で無ければ、浴室の隅などに置いて使うこともできそうです。

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最近のスマホは防水対応が当たり前ですし、半身浴などのお伴として音楽や動画の音声出力をTREK A26に任せてしまいましょう。浴室の残響効果も手伝って、迫力あるサウンドがお風呂の中に響き渡ります。

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ATRK A26はSBCでも音声遅延が少ないですが、それでも完全に無いわけではありません。そういう意味では実写よりもリップシンクに違和感が無いアニメや吹き替え映画との相性は良いと言えましょう。

なお、水回りで使用した後は水分を拭き取り、スピーカー自体を乾かすことをお忘れ無く。

(次のページに続きます)

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