【レビュー】ノーマルヘッドホン3機種聞きくらべ(Bluetoothヘッドホン実力診断番外編)~ソニー MDR-CD900ST、ゼンハイザー MOMENTUM、デノン AH-D600

6機種の聞きくらべを終えて

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今回、有線(ワイヤード)なヘッドホンを聞きくらべてみて実感したのは、有線無線を問わず、ヘッドホンのキャラクターは一つとして同じものが無いということ。

形が似ていようが、ドライバーの系が同じでも、周波数特性が近くても、出てくる音は皆それぞれ個性的。ここに人間の耳の形や大きさ、聞く場所の条件なども加わってくるとこれまた変わってきます。

ちなみに、今回6機種を聞きくらべてみて、個人的にベストだったのはデノン「AH-D600」です。現在の実売価格こそ2万円台中盤ですが、発売当初はほぼその倍。やはり実力は頭一つ抜けてました。ケーブル一つとってもクオリティが違います。オールラウンダーっぷりにも驚かされました。というか、これが2.5万で買えること自体が事件かも。作りもしっかりしているので10年ぐらいは軽くもつでしょう。ハイレゾ音源再生用にもバリバリ使えてこの値段はコスパ高すぎ…>DENON AH-D600EM(Amazon)

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一方で、Bluetoothヘッドホンの有線接続も頑張ってるなあと実感。自分の耳では「MOMENTUM」と「MDR-10RBT」や「AE2w」の差はさほど感じませんでした。家の中でポタアン挟んでじっくり聞いての感想ですから、出先で聞く圧縮音源ならなおさら差がわかりにくいのでは無いでしょうか。

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ということで、AH-D600のような少し高級でハイエンドヘッドホンには到底太刀打ちできないですが、小型軽量の有線タイプのポータブルヘッドホンとなら、Bluetoothヘッドホンも十分張り合えるし、無線有線の使い分けができるという意味で付加価値は高いと言えそうです。

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次世代のBluetooth 4.1ではオーディオの音声の遅延がより低減されるとの話もありますし、高音質化の流れも今後ますます加速していくことでしょう。厳密にはワイヤレスがワイヤードを追い越すことはできないのかもしれませんが、限りなく近づくことはできるはず。

とはいえ、最終的には自分が良いと思ったものが一番良いというのが個人的な結論。色々聞きくらべてみて、好みのヘッドホン1本と出会えばそれだけで十分幸せですよね。当サイトをご覧いただいている皆さんが、そんなヘッドホン皆さんが出会えることを祈って一連の比較レポートを終わりにしたいと思います。

最後になりますが、MDR-CD900STを譲ってくれたH氏、並びに「MOMENTUM」を快く貸してくれたY氏、機材の貸し出しにご協力くださったデノン関係者の皆様にこの場を借りて厚く熱く御礼申し上げます。ありがとうございました!

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