Bluetooth 4.1で機器から直接クラウド接続可能に~Bluetooth対応機器は2023年までに500億台へ

40to41

Bluetooth SIGが11/6に「Bluetooth 4.1」のプレビューを含む最新動向に関する記者説明会を開催しました。残念ながら、当サイトはお呼ばれしませんでしたので、大手メディアの報道から要点のみピックアップさせていただきます。

ちなみに、説明会では、スマートフォンで操作できるBluetooth Smart対応LED照明兼スピーカーや、ドリブルの回数やシュートの回転、ボールが飛んだ角度などを計測可能なセンサー内蔵のバスケットボールなどの実機展示も行われたようです。

【業界動向】

・ヘッドフォン、マウス/キーボードなどのワイヤレス対応は98年~08年の間に1万社まで拡大しており、対応機器の累計出荷も世界で10億台を突破。

・現行の最新企画Bluetooth Smart(Bluetooth 4.0)対応機器も世界で25億台出荷されており14年には30億台まで増加。

・現在100億デバイスが存在し、2023年までには500億デバイスまで増えるとの見込み。オーディオ分野では、2010年からの3年間で対応機器が308%増加。

・ユビキタスネットワーク対応で、柔軟性を備えているBluetoothは今後ますます不可欠なテクノロジーになっていく。

【Bluetooth 4.1について】

・「“全てのモノ”をインターネットに接続すること」が出発点。ネット接続機能を持たないセンサー単体がIPv6対応無線LANルータ経由でクラウドにつながり、情報の管理や他のアプリとの連携ができる。

・4.1対応機器が「ハブ」として機能。スマートウォッチがスマホからの情報を表示するだけでなく、自身が活動情報を収集してクラウドに送る“ハブ”としての働きを果たせるなどが一例。

・シームレス連携、干渉の少ない再接続、効率的なデータ転送など、LTEとの親和性も高い。

・Bluetooth Classicと位置付けられるオーディオ機器にも、音声の遅延をより低減したり、機器同士の接続をよりセキュアに行なうなどのメリットがある。

・4.1の新機能を利用するには、ルータ側はハードウェアの変更が必要だが、4.0対応スマホなどが4.1機器と連携するにはソフトウェア(OS)のアップデートなどで対応可能。

雑感

機器から直接ネット接続が可能になるということは、Bluetoothヘッドホンから直接クラウドの音楽ファイルにアクセスして、ストリーミング再生したり、あるいはヘッドホン内のメモリーにダウンロードしたりできるようになる可能性もあるということなんでしょうかね。

数字的には4.0から4.1へコンマイチ増えるだけですが、内容からしてBluetooth関連市場のさらなる拡大が期待できることは間違いなさそうです。

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