apt-X対応の高音質Bluetoothヘッドホン「Creative WP-350」を試す

■最も高音質な組合せは

ということで、現状ではiOSデバイス+BT-D5またはPC+BT-D1が、WP-350で最も高音質で音楽コンテンツを楽しめる組合せと言えそうです。

iOSデバイス向けには音楽系のアプリも多数リリースされており、そちらを使ってみると低遅延が売りのapt-Xの強みを実感できます。楽器アプリのリアルタイム演奏はさすがに厳しいですが、シーケンスの打ち込みや楽曲再生レベルであれば何の問題も無し。

ただ、高音質が楽しめるとはいえ、常時ドングル装着ってのも運用的に厳しかったりします。iPhone 4などは大半のケースがドングルと干渉してしまうんですよね。本体に余計な物は付けたくないし、ドングルを持ち歩くのもある意味面倒。ということで、今後はあらゆるBluetooth製品が素の状態でapt-Xに対応してくれるとうれしいです。

■マルチ接続について

WP-350が対応しているBluetoothのプロファイルはA2DP、AVRCP、HSP/HFP。今時のケータイやスマホの大半が対応している最もポピュラーなプロファイルで、前2つはオーディオ系で、後者はマイクによる通話系。

要はこれらのプロファイルに対応していれば、任意のBluetooth対応機器の音楽をWP-350で聴いている途中で、携帯電話の着信があると、自動的に音楽を停止して、ヘッドホンだけで受話と通話が可能になります。

WP-350は複数の機器とのマルチ接続が可能なので、ウォークマンのようなマイクを持たないBluetoothオーディオ機器とA2DP接続した状態で、Bluetooth内蔵の携帯電話やスマートフォンなどとHSP/HFPで接続できます。

最近は携帯電話を2台持ちする人も多いですが、iPhoneで音楽を再生させながら音声通話はBluetooth対応ガラケー経由、Xperiaで音楽再生しながらiPhoneで待ち受け、なんてこともできちゃいます。ま、実際にやる人はほとんどいないと思いますが…。

apt-X対応の別売オプションのiPod用Bluetoothアダプター「BT-D5」やPC用Bluetoothアダプター「BT-D1」をA2DPで、Bluetooth内蔵の携帯電話やスマートフォンなどとHSP/HFPで、という組合せももちろんOK。

なお、BT-D5とBT-D1の同時使用は出来ません。いずれも音楽再生のための専用アダプターなので、iPad+BT-D5で音楽を楽しみながら、PC+BT-01で音声通話という組合せはできません。そもそも、専用ドングル2つ同時にWP-350と接続出来ません。

また、ひとつのドングルを共用してZiiSound D5とWP-350、両方を使う場合は、最後にペアリング再生していた機器が優先されるようです。D5はオートパワー機能付きなので、WP-350で使いたいと思っても、先にD5に接続されてしまうケースも考えられます。回避するにはいったんD5の電源を落としWP-350と接続すればOK。逆の場合も同じ考え方でいけます。

■マイクの使用感

通話品質はかなり良いほうです。au同士で試してみましたが、電話で直接話すよりは劣りますが、ヘッドホン経由でも相手の声はそこそこクリアに聞こえましたし、先方(同居人)もこちらの声がはっきり聞こえると言ってました。

これが、「ClearSpeech Engine」によりノイズを抑制して通話の音質も向上するという全指向性のノイズサプレッションマイクの威力なんでしょうか。ただ、性能がよい分、周りのノイズも拾うようなので、外で使う場合はちょっと注意が必要かも。

クルマの走行音や風切音など、こちらはオーバーヘッドホンなので聞こえないし、相手の声も聴きやすいですが、相手はノイズまみれで自分の声が届いている場合もあるので…。

ちなみに、これまで色々なBluetoothヘッドホンやレシーバーを使ってきましたが、同居人に音が良く聞きやすいと言われたものは意外と少ないので、かなり優秀と言えるんじゃないでしょうか。

参考までに、WP-350とPSP goの組合せではSkype通話も可能でした。なお、PSP goは音楽再生とSkypeを同時に使うことは出来ませんので、念のため…。

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